富山ってこんなところ

神秘の海 富山湾の不思議 (Ⅵ)
  ~ ホタルイカの群遊海面が特別天然記念物 ~
ホタルイカが群遊する海面
<ホタルイカが群遊する海面>

夜の海に青い神秘的な光を放つホタルイカ。胴長約4~6cmの小さな体全体に約700~1000個もの発光器を持っています。この発光器は、外敵から身を守るための目くらましや、仲間同士の合図として利用されると考えられています。

普段は富山湾の水深200m以上の深海にすんでいますが、春の
産卵期の夕方になると海面に浮上し、産卵を終えると元の深海へ帰ります。帰路には定置網が設置してあり、定置網の中で発光するホタルイカが観光されています。

ちなみにホタルイカは福井県沖や山陰沖でも獲れますが、定置網漁ではなく、底引き網の漁法です。ホタルイカの定置網漁は富山湾だけです。

日本の周辺の海に分布していますが、富山湾は急深の海底地形であるため、岸に寄りやすい条件にあると考えられます。大群をなしたホタルイカが岸近くで見られるのは、世界的にもめずらしいことであり、常願寺川河口から魚津沿岸が
「ホタルイカの群遊海面」として国の特別天然記念物に指定されています。

時には波打ち際に打ち上げられることもあり、地元では「ホタルイカの身投げ」と呼ばれ、富山湾の東側の海岸一帯で
見られます。

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