お魚よもやま話

春を告げる神通川のマス漁  ~今は昔~

<2艘の舟が八の字型になって網を流す>

冬も真っ只中の2月。神通川では寒風がふきすざみ、河原一面はまだ雪がのこっています。
そんな中を2艘の川舟が川面を割って出て行きます。

瀬を流れてきた2艘の川舟は淵にさしかかります。淵の頭で網を入れると2艘の舟は流れの芯に乗って、パッと東西に広がります。舟はさらに開き、八の字状になってそのまま淵を流れに乗って下り、マスのいるポイントに・・・・・


越中神通川之鱒の図(『日本名所図会全集
(日本山海名産図会)』名著普及会、1975年)


<網にかかったサクラマス 2艘の舟は寄せられ取りこまれる>

言うまでもなく、このマスは富山名産「ますの寿し」の原料となるサクラマスです。川の外見は未だに冬でも、川の中にはもう春を告げる使者が遡って来ている・・・・
毎年、こういうふうに、神通川ではサクラマスの流し網漁が行われてきました。

この流し網漁は、2艘の川舟に各2人(櫂を操る者と長さ15メートルの網の両端についた青竹を持つ者)が、川舟の間に網を渡して(張って)、流れに乗って下り、マスが網に当たると2艘は寄り会って網を揚げ、マスを取り込みます。

そして瀬から淵へ、淵から瀬へと、2艘の川舟は華麗に開いたり、閉じたりしながら流れていく・・・
そんなマスの流し網漁は、往時は数十組が出漁していたと言われますが、後継者も絶えたのでしょうか。

私が、子どもの頃はよく見られた情景でしたが、平成10年頃を最後に見られなくなってしまい、”今は昔”のこととなってしまいました。

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