魚類

塩焼きは夏の風物詩 あゆは香魚、年魚とも言います。

春先に海から川へ稚鮎の遡上が始まります。
私の小さい頃は、近くのどの小川にも鮎が遡上していて、姿を見かけたものです。

【あゆ】

アユは何と言っても塩焼きです。
魚殿の焼き魚では、一匹ずつ串に刺して焼いています。

塩焼き以外では、炊込みご飯(鮎飯)、雑炊、刺身、マリネ、酢〆、押し寿司、フライ、天ぷら(小アユ)、風干し、煮浸しなど料理用途は広いです。

香魚と呼ばれるように、香り命の魚です。スイカの香りがすると言われます。
アユは仲間のサケやマスと同様、海水と淡水のどちらにも住むことが出来ます。

生後冬の間、海で動物プランクトンを食べて7cmほどに生育した稚鮎は、3月から5月の海と川の水温が同じになる時期に群れて川をさかのぼり始めます。
この後しばらくは昆虫などを食べますが、成長するに従って水中の石に付いた藻類を歯で削り取って食べるようになります。このように珪藻が主食になってくると、スイカに例えられるアユ独特の香りを持つようになることから、「香魚」の字が当てられるようになりました。
アユの成長は驚くべき早さです。藻類を食べるようになると一日に1mm以上も育ちます。
7~8月頃には成魚になり、やがて秋になると、再び群れて川を下り、下流部の砂礫底に産卵します。

孵化した子鮎はやがて川水に流され海へと入っていきます。
一方、親アユは産卵後にその場でわずか1年の生涯を終えます。
ですから、あゆのことを「年魚(ねんぎょ)」とも言います。

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