プロフィール

日本海の冬魚の代表格 ~自主規制により、資源が回復~

ハタハタは日本近海では、北海道沿岸、東北地方の太平洋岸から山陰以北の日本海側に住んでいます。
日本海の冬の魚の代表格です。

ウロコは無く、肌はなめらかな黄褐色で脊中に黒い斑点があります。

ハタハタ
<ハタハタ>

雷、風雪、暗く荒れた海、特に冬の雷は日本海特有のものだそうですが、冬型の気圧配置になると、時として、雷鳴が轟き、気温が下がり、風雪を伴って大しけとなり、これによって海はかき回され、水温が一気に下がります。

こうして条件が整うと、ハタハタは一挙に沿岸の藻場に産卵のため
押し寄せます。
この様から、「”波多波多”がハタハタの語源」という説になっています。

また、ハタハタは漢字では魚へんに雷と書きます。(

激減・禁漁・復活へ・・・ハタハタはしょっつる鍋やハタハタ鮨などの秋田県の郷土料理に欠かせない魚で秋田県の県魚に指定されていますが、秋田県では昭和40年代には2万トン以上あった漁獲量が、50年代には1万トンを割り込み、59年には何と74トンにまで激減しました。

絶滅を恐れた秋田県では、平成4年から3年間の自主的な全面禁漁を実施し、その後も資源の回復に向けた取り組みを継続して行いました。

さらに平成15年からは、青森県、山形県、新潟県、富山県の関係4県とともに自主的な規制を実施してきた結果、これが奏功して平成10年には600トン、平成20年には約5千トンが漁獲されるまで資源が回復してきました。
その後は漁獲量の上限を決めて大切に操業しているそうです。

上記で述べた経緯もあり、秋田県のイメージが非常に強い魚となっていますが、最近は山陰、北陸地方や北海道での水揚げが中心となっており、富山湾でも秋から冬を中心に水揚げされています。

ハタハタはウロコが無いので調理は手間いらず、たいていは尾頭付きで洗うだけで使います。

肉は、クセが無く、身離れの良い淡白な白身です。産卵前には脂が乗って特に美味い!
ハタハタの卵は「ブリコ」と呼ばれ、珍味です。

料理用途は、塩焼き、煮付け、唐揚げ、天ぷら、ムニエル、鍋物に。
白子がこれまた旨い!

コハダの酢〆のように、三枚におろして酢で〆ても、鮮度が高ければ刺身も美味しい。

鍋の中でも、有名なのが「しょっつる鍋」。
しょっつる(ハタハタの魚醤)を使ってハタハタ、野菜、豆腐などを煮込んだ鍋です。体の芯から暖まります。

また、エラを取り水洗いしたハタハタを昆布ダシで湯揚げし、ポン酢、生醤油で食べる・・・「湯揚げ」もお薦めです。

その他、ハタハタは 脂分が多いため、干物にして抜群の味わいで人気があります。

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