お魚よもやま話

庄川サケ(鮭)の母川回帰 ~17,700匹 回帰率0.2%に何思う~

<全行程約5,000キロを回遊し、4年目に生まれ故郷の庄川に戻ってくる>

「庄川」は富山県高岡市を流れる大河川で、鮭の遡上数では県内の河川では一番です。
採取したサケの卵を孵化させて稚魚を放流する事業が行われています。平成24年度は例年より少ない17,700匹が、産まれ故郷の庄川に戻ってきました。

サケには産卵のため、必ず産まれた川へ戻って来る習性があります。これを母川回帰と言います。放流した稚魚が親魚となって、生きてふ化した場所に戻ってくる確率を回帰率と言います。
稚魚は日本海を北上し、ベーリング海やアラスカ湾を回遊し、
3~4年後に故郷の庄川に戻ってきます。
全行程約5,000キロの長旅で大型魚に捕食されず、漁師に捕獲されずに、病気にならずに、産まれ故郷の庄川に生きてたどり着けた確率は0.2%でした。

鮭は放流するとちゃんと生まれ故郷(の川)に帰ってくる安定水産資源とは言うけれど・・・
稚魚放流数9百万匹回帰数17,700匹。従い回帰率0.2%
(1000匹の内2匹)。

これはもう奇跡に近いと言わざるをえません。そう考えると、数々の危険をかわし、産卵のため、生まれ故郷(の川)に帰ってきた鮭の一匹一匹がいとおしくすら思えます。

左の下流から遡上してきた鮭を真ん中の
水路を通じて鉄の籠に誘導します。
鉄籠の鮭をすくいあげ、台の中へあけると、
鮭は左下の黒いパイプを通って選別場へ
流れます。
メスとオスの選別作業
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