お魚よもやま話

「八艘張網」  ~徹夜で行う過酷な漁~

夜の氷見沖。一隻の司令船を中心に8隻の漁船がきれいに円陣を組んで並びます。


<氷見の八艘張網漁の模式図>

これは、夜間に集魚灯を用いて魚を集め、魚群の集まり具合を見計らって、あらかじめ
海底に広げておいた網を引き揚げる漁法で、八艘張網漁と言い、総勢約30人が徹夜で行う過酷な漁です。

網の形状は一辺が約40mの八角形をした巨大な「お碗」形。
八艘の漁船で網を揚げることから八艘張網の名が付いたと言われます。

富山湾では、かっては魚津地区で10ヶ統、氷見地区で8ヶ統が操業していましたが、漁獲量の減少や漁業経営上の問題が生じ、時代の流れに伴って操業数が減少を続けています。
魚津では昭和49年以降 操業船がなくなり、現在は氷見で2ヶ統が操業を続けているのみです。

現在は全国でも富山県氷見にだけに残る漁法のようです。

この漁法の特徴は、漁獲魚の鮮度管理が良く、定置網で漁獲された魚以上に「キトキト」の魚を水揚げできることです。
特筆すべきは、カマスとニギスです。
鮮度落ちが特に速いカマスやニギスの刺身は八艘張網ならではの味であり、日本一の高鮮度を象徴するものです。
漁師はとれたてのカマスやニギスを刺身で味わうことができます。

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