富山ってこんなところ

次世代型路面電車(富山ライトレール)で行く
   ~北前船で栄えたみなとまち”岩瀬”~

岩瀬は富山湾の神通川の河口近くの岩瀬地区にある海商で栄えた湊町であり、また岩瀬漁港のある漁師町でもあります。




<森家に飾られた北前船の模型>

岩瀬の歴史は古く、室町時代には北国廻船の重要な湊となっており、江戸時代には北前船が寄港する交易地として繁栄しました。
内陸部にも神通川を川舟で物資が運び込まれていました。

かっての繁栄ぶりは回船問屋五大家の一つで、大町通りにある
森家(国指定重要文化財)」に見ることが出来ます。地元では
北前船のことを、”倍倍”に儲かることから、バイ船と呼び、また船の往復で儲かるので「のこぎり商売」とも言われ財をなしました。

屋久杉の板戸、能登産黒松のはり、囲炉裏を飾るロシアの琥珀、
土間には小豆島産の巨大な一枚岩、など各地の富を集め3年の歳月をかけて明治11年に建築されたもので、当時のたたずまいを残す
東岩瀬廻船問屋型町屋の一つです。

時代は過ぎて明治に入って陸送の時代になり、これらの事業は衰退してしまいました。豪華な建造物は空き家となって過疎化も進み、大町新川通り(旧北国街道)は寂れて、商店街とは言えないまでになっていきました。

2006年には第三セクターが運営する富山ライトレールとしてJR富山港線が再整備されたことを弾みとし、地元の若手実業家が中心となった、由緒ある岩瀬の建造物群を修復再生した「町民文化のまちづくり」「伝統的建造物が岩瀬芸術村」へと地域の資産価値を高めるまちづくりがすすめられてきています。

かつて、渥美清の「フーテンの寅さん 男はつらいよ」のロケ地誘致に名乗りを上げ、市、町をあげて取り組んだこともあったようです。

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