プロフィール

富山湾 秋の使者 深海からの贅沢な贈り物

冬の味覚の王様といえば一般的にはズワイガニが知られていますが、富山湾では一足先に紅ズワイガニが漁期を迎えます。

ベニズワイガニ
<ベニズワイガニ>

毎年9月1日から翌年の5月末までの年間9カ月間が操業期間であり、「かごなわ漁」で漁獲されています。
夏の暑さが終わりにさしかかる頃、潮の流れと格闘しながら深海にカニかごを沈める漁師たちのシーズンが始まります。

紅ズワイガニ漁が解禁されると、富山湾内の各漁港にはたくさんの紅ズワイガニが水揚げされ、市場は活気あるセリの声につつまれます。

この活気を絶やさない為に近年、資源量の減少が著しいことから、富山県では漁業者が自主規制を設けて、年間漁獲量の上限を800トンに設定し資源管理に取り組んでいます。

ズワイガニと紅ズワイガニの違いは、まず生息している場所が異なります。

ズワイガニは水深200m~450mの大陸棚中心に生息しているのに対し、紅ズワイガニは水深500m~1000mの深海に生息しています。
そのため、ズワイガニに比べて殻がやわらかく、水分が多いのが特徴です。

形はズワイガニにそっくりですが、体色が茹でる前から全体的に赤みが強いために“紅”ズワイガニと呼ばれます。
また脚が長い点が外見上の大きな特徴となっています。

もっぱらズワイガニと対比して語られ、(深海にいるため)水分が多く、身の入りが劣り、味の落ちる安いカニと見られがちですが、味としても決して大きな差はありません。

また、富山湾で水揚げされる紅ズワイガニは、北アルプスから流れ出る良質な水とプランクトンの影響もあって育ちが良く、甘味も強く、栄養も高くなっています。

富山湾では漁場と市場が近く、特に、新湊は港から20分も行けば漁場に着けるほどの距離。
深夜0時に港を出て、操業して戻ってくるのがだいたい朝の8時ごろ。それから選別され、昼(午後1時)のセリにかけられます。
この”昼セリ”は全国的にも珍しく、新湊漁港では、この昼セリの見学者専用通路も設けられており、だれでも見学することが出来ます。

紅ズワイガニは、鮮度の低下が比較的早いため、獲ってから食べるまでの時間がいかに短いかが味を分ける決め手となっていますが、この漁場と市場の近さから、富山湾で水揚げされる紅ズワイガニは高い鮮度が保たれています。
さらに、その中でも、特に良質なものには、漁船の名の入った赤色のタグが付けられています。

紅ズワイガニの甲羅の味噌のとろけるような美味しさ、身肉の甘みは本ズワイガニ以上と言われます。
身離れがよく舌の上で適度にほぐれ食べやすさも抜群です。

値段が手頃で、夏を除いていつでも身近に味わえる、まさに”深海の幸”とも言うべきで、富山でカニというとこの紅ズワイガニのことであり、富山の人はこのカニが大好きでこよなく愛しているのです。

魚殿では年間9カ月間の漁期の間、このカニをお届けしてまいります。
食べ方は、蒸し(茹で)ガニ、焼きガニ、刺身、鍋物、味噌汁など本ズワイガニと変わりません。
又身近なカニとして、カニ飯、棒寿司、カニチャーハン、カニ玉でもたっぷり贅沢に味わって下さい。

カニ味噌はあぶらがよく乗っており、生の状態では甲羅の中が酸化しやすい(黒くなる)ので魚殿では、普通は蒸したものをお届けしています。

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